エウレカセブン ”ポケット”

Amazon Primeにて公開中なので見てみた

アニメ版エウレカセブンから”ポケットが虹でいっぱい”からの”アネモネ”と連続で見てきたのでメモ書きしてみる

  

ある意味印象深かった”ポケット”について。

見始めはとにかく困惑した。

前情報なしでアニメ版から続けてみたので、単純に前日譚が始まったかと思ったらレントンエウレカの子供時代の話。

アニメで見逃していたこんな話があったのかと暫く本気で思ってた。

 

その後はアニメ映像が使いまわしが目立ったり、キャラクタが崩壊していたりととにかく雑さを感じた。

・使いまわし

 アニメから連続でみたのでいやでも使いまわしが目に付く。

街をイマージュが襲うシーンとか、全く一緒で逆に驚いた。映画なのに良いのか?

 なまじアニメと同じ映像を使うせいで、アニメ版の映像が本来持っていた意味合いと映画のシーンとでギャップを感じてしまう。特にレイ+チャールズの機体を打ち落とす構図が特に関係ないシーンで使われていたのがショック。

レイ+チャールズのネタはもっと使いようがありそうだけど、そもそも二人が出てこないから使いようが無かったのか?

 過去の映像を敢えて使うことでなんかの効果を狙ったんだと思うけれど、シーンが持つ意味を考えずに、ただ都合の良いシーンを抜き取ってツギハギしたように見えた。

 

・キャラクタ崩壊

 とにかくハップとストナーが酷い。

あの二人がいかにもなやられキャラ風の死亡フラグを立てて、案の定殺される訳だけど、そもそもあの二人はあんな事言わないと思う。

エウレカレントンを立てる為のモブキャラにされていて、キャラに対する愛情を感じなかった。

創作のキャラクターは話が進むにつれてイメージが固まっていくけれど、ハップ達はアニメ版で作り上げたキャラクター性を全て壊された上で、台本喋らされている様に見えた。

 その他キャラに関してもいまいちエウレカレントンを導くべき大人になり切れてなくて自己中心的に見える。

エウレカセブンを使って新しい話を作りたいのは何となく分かるけど、もう少しキャラクタを大事にして欲しいなぁ。

レントンに関してはアニメよりも成長が早くてむしろ頼もしい位だったかも。きちんとホランドに対してわからない事を質問出来て、対等な立場で会話が出来ていたのは良かった。エウレカはやたら自己主張するようになっていたけど、話を進める上では丁度良かったのかも?

・音楽

 映画冒頭で掛かる曲。“この星の花”てタイトルみたい。

オーボエで始まるこの曲は、エウレカセブンを見た事なかった頃でもこれだけは知ってた程度に好き。

アニメで出てこなかったからどこで出てくるのかなと思ってたけど、思いがけず聴けたのでそれだけで価値があった。

 

・ほか

 ホランド達はとにかく神話の再現だけを信じた結果何も出来ずに終わったけれど、アネモネの怒られておしまいというのは見せ場なくてかわいそう。17歳という設定のせいで判断能力を落とされたのだろうか。

 

思いつく事を書いてみたら良くない事ばかりになったけど、ストーリーはちゃんと見れば良い物があるかも。

色々思うところはあるけれど、また時間を空けてみてみたら違う見方が出来そうな気がする。

 

 そういえばポケットに比べて”アネモネ”は良かった。

”ポケット”の時点で設定が呑み込めず、おいてけぼり感を経験していたから

アネモネ”では別世界の話として受け止められたのは大きいと思う。