9 ナイン9番目の奇妙な人形

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・全体
文明崩壊後に麻人形とロボットが戦う話。3Dアクション
 マシン:AI搭載機。完全な敵
  人形:人の心を持った生命体
人類が絶滅するに際し、心を持った存在が地球上に残す為に人形が生み出された。
主人公がなぜマシンと戦うのかは不明。
世界観や人形が主人公という設定は好きなんだけど、どうもはまらない。
マシンという存在がただの破壊兵器で終わってしまっていて、よく分からないけど襲われるから倒した。という微妙な勧善懲悪ストーリーになっている印象。


・キャラクター
デザインが可愛くない。
手足が妙にリアルだったり頭が小さかったりで可愛いバランスではない。
世界には謎があり解決する事ができるといった信念を主人公は何故か持っている。
そのため仲間が感じたちょっとした疑問を強く信じて行動したりする。
どうも博士の設計によるものだと思うけれど、ほかの人形があまり信用してくれなかったり、個々に個性があるの事に対して説明が無かったのは勿体ないと思った。
主人公が寝ている間に何故あの状況が生まれたのかを見てみたい。
あと気になるのは仲間の死をあまり引っ張らないところ。人形がやられたのを目の前でみたのにコメントないのは少しどうかと思う。
人形死亡→すぐ敵を倒す→やったわね!の流れが2回くらいあった
・1
宰相っぽい人形は嫌味なキャラで終わるかと思っていたけど、案外前線に立ったり仲間を見捨てられなかったりする一番人間的なキャラ。
最後は犠牲になる選択をする所もまた良し。

・世界観
人類が居なくなり、人間が使っていた小物を利用して生活している風景は好き。
バケツとかナットとかをうまく利用して暮らしている。
人形の背丈はおそらく10cmほどだと思うけど、周りの建築とのサイズ感が偶におかしく見える。
人形たちはなぜか人間的。集団を作ったり仲間意識あったり音楽が好きだったり。特にレコードをかけるシーンはあえて印象的に描かれていて、音楽は共通言語だよ。という感じだったけれど、なんかもうちょっとマイルドに表現してほしい。
意識が目覚めた瞬間から人の死体におびえているのは不思議。
・マシン
人形たちの敵。
人間がマシンを作った直後に反乱をおこされるテンポの良さ好き。
鳴き声がゴジラっぽい。
主人公と同じ無機物だけど、まったく異なる存在として描かれている。
なぜ人間や人形を襲うのか?よく見てなかったけれど説明はあったろうか?
人や人形を襲うから悪。人の心を持った人形は正義。という構図はあまり好きではない
・ラストシーン
捕まった皆はやはりマシンに閉じ込められていて、解放してあげる事が出来た
霊体として表れて空に消えていった(打ち上げられた)形でめでたしめでたし
人形たちはAIで動いているのではなく、魂が吹き込まれていた?
感動風だったけれど、そもそもなぜあの儀式を行った?あの装置の中に人形の魂が閉じ込められていて、それをあの手段で解放することが出来ると何故考えたのか?